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知っておくと便利!薬剤の選び方


薬剤の選び方のポイント

病害虫防除のための薬剤は、目的や用途、対象となる病害虫や植物などに応じて多種多様です。
まちがった使い方をすると充分な効果が得られなかったり、逆に植物に薬害が生じてしまうこともあります。
薬剤を選ぶ際のポイントを把握し、正しく選んで正しく使用することが病害虫防除の基本です。

商品の購入と使用に際しては必ず説明をよく読んで、記載内容に従ってください。

@病害虫の種類を知り、防除目的をはっきりさせる。
 虫なのか病気なのか?を判断しましょう。

●どういう症状が出ているか
●虫の姿が見えるか見えないか
●被害の拡大・蔓延状況はどうか
害虫
A薬剤の剤型、特性、効果等を 理解して薬剤を選定する。
 それぞれの薬剤の効果・特性を理解しましょう。

●剤型ごとの利点、注意点を理解する
●使用場所、規模等の条件に合った剤型を選択する
薬剤
B用途や使用方法、使用面積に 応じて正しく選択する。
 植物や作物に薬剤の適用があることを確認しましょう。

●対象植物名を再確認する
●植物と適用害虫・適用病害が合った薬剤を選定する
●除草剤の場合は散布時期や面積に注意する
薬剤使用方法確認



薬剤散布のタイミング
大切な植物を病害虫から効果的に守るには、 発生前からの定期的なチェックと散布がポイントです。

病害虫の被害は、被害が目立つようになってからあわてて防除することが多いものです。 害虫による吸汁や食害の被害の場合はもちろんですが、特に病気の場合は葉が変色した後に殺菌剤を散布しても、 元通りにはなりません。変色などは細胞が病原菌に侵されて死んでしまったために起こった症状だからです。 病害虫は、それぞれ発生の時期が異なります。
適切な防除時期を確認して散布しましょう。


薬剤の主な剤型

そのまま使用できる剤型
種類
メリット
注意事項
エアゾール剤 ・手を汚さず手軽に使用できます。
・ベランダ園芸はもちろんのこと、広い庭でも応急用として利用できるため、常備薬としてそろえておくと便利です。
・害虫と病気を一緒に退治する便利な殺虫殺菌剤もあります。
・近接散布は冷害を起こすため、必ず一定の距離(30cm以上)を離して使用します。(一部冷害を軽減した商品もあります。)
・葉がびしょびしょに濡れるまで過剰噴霧することは、中に入っている成分や溶剤等により薬害が出る可能性があるので注意してください。
・散布時は風などによる薬剤の飛散・吸入に注意してください。
スプレー剤 ・うすめる手間がなく、そのまま使用できます。
・近接散布をしても冷害がでません。
・部分的なポイント散布ができます
・薬液量が限られているので、少量散布のスポット処理等にご使用ください。
・散布時は風などによる薬剤の飛散・吸入に注意してください
粉剤 ・散布跡がはっきりわかり、ムラが防止できます。
・広い面積に散布する時に便利です。
・散布した部分が汚れますので散布場所に注意してください。
・一カ所の集中散布は薬害の原因になります。
・散布時は風などによる薬剤の飛散・吸入に注意してください。
粒剤 ・そのまま散布できます。
・長期間効果が持続する商品が多いです。
・土に湿気のある時に散布するのが効果的です。
・草丈の高い植物には不向きです。
・一般的に遅効性です。
・一カ所に集中せずに均一に散布してください。
・散布時は風などによる薬剤の飛散・吸入に注意してください。
ペレット剤 ・ナメクジ、ネキリムシなどの昼間隠れて夜活動する害虫に有効です。
・植物を加害する前に害虫を誘引して退治できます。
・夜間活動する害虫の防除を目的に使用する時は、夕方散布するようにします。
・やわらかくなったり、かびが生えてくると誘引効果が劣るため、乾燥した場所で使用してください。
・小児や犬、猫などペット類が食べないように注意してください。
水で薄めて使用する剤型
種類
メリット
注意事項
シャワータイプ ・うすめる手間がなく、そのまま散布できます。
・シャワータイプなので、まきたい場所に直接確実に散布できます。
・植物には直接散布しないでください。
・室内では使用しないでください。
・散布時は風などによる薬剤の飛散・吸入に注意してください。
乳剤・液剤類
フロアブル剤
・少量の薬剤で大量の散布液がつくれます
・希釈濃度を守って使用してください。極端に高い濃度で散布すると薬害を生じるおそれがあります。濃度を高くすれば害虫はよく死ぬ と思われがちですが、逆に植物にも影響を与えますので注意してください。
・水で希釈した散布液は保存ができません。必ず散布のつど必要量だけ水でうすめてつくってください。
・散布は必ず専用の噴霧器などで行ってください。
・散布液をつくる際には展着剤のご使用をおすすめします。(水和剤で散布液をつくる場合必ず展着剤をご使用ください。)
・散布時は風などによる薬剤の飛散・吸入に注意してください。
水和剤
水溶剤
・少量の薬剤で大量の散布液がつくれます。
・分包されていて、散布液がつくりやすい商品が多いです。

病気や害虫の対応策
まず、症状を見て的確な処置を行いましょう。
植物や花の代表的な病気と害虫をご紹介します。

病気

灰色かび病
       時期…4〜12月

やや低温で湿度が高い条件で他発生し、開花後の果実で被害が非常に大きいといわれています。
灰色かび病は寄生範囲が広いため、ほとんど全ての植物で発生します。
症状は、若葉やつぼみ、花びらなどに径1〜2cmの染みが現れ、茶色になると腐ってしまいます。
防除方法は、湿度を好む為、水のやり過ぎに注意し、なるべく風通しの良くして栽培することを心がけてください。枯れた部分にも病原菌が残っているので、なるべく取り除き、殺菌剤を7〜10日おきに定期的に散布して予防しましょう。

イチゴ
シクラメン
ペゴニア
トマト
バラ
イチゴ
シクラメン
ペゴニア
トマト
バラ


うどんこ病

胞子が風で運ばれ、若い葉や枝、花首などに寄生し、多くの植物に発生します。ベゴニアやカエデなど葉に白い粉状のカビが発生して小麦粉が付着したようになる病気で、やがて枯死してしまいます。
防除方法は、手軽に使える殺虫殺菌剤のエアゾール剤では「ベニカX」、「オルトランC」や、スプレー剤の「ベニカXスプレー」などが手軽で効果的です。

キュウリ
イチゴ
サルスベリ
バラ
ペゴニア
キュウリ
イチゴ
サルスベリ
バラ
ペゴニア


害虫

アブラムシ
新芽・新梢・茎葉に群生し、汁を吸収して育成を阻害する。
葉を巻いたり、コブを作るものもある。
防除方法は、約1〜2カ月程度効果が続くベストガード粒剤モスピラン粒剤の他、病気の予防と治療が一度にできる便利な殺虫殺菌剤ベニカXシリーズがおすすめです。

アブラムシ

チャドクガ
サザンカ・ツバキなどの葉肉だけを食べる。
成虫、幼虫とも毒針をもち、さされると発疹がでてかゆい。
手軽に使用できる薬剤ではベニカXベニカXスプレースミチオンスプレーベニカエーススプレーベニカDスプレーオルトランCオルトランSなどが効果的です。

チャドクガ

カイガラムシ
貝殻のような殻をかぶり、枝、幹に着き、吸汁します。
アブラムシと異なり繁殖性が悪く、よく繁殖するコナカイガラムシでも年に数回、ロウムシ類では1回しか繁殖しません。雄がいなくて雌だけで繁殖する種類もいますが、多くはコバエのような翅のある雄がおり、交尾して産卵します。雌成虫は繰り返し産卵せず、産卵後直ぐに死ぬ 種類もいます。
幼虫を退治する方法は、オルトラン水和剤、アクテリック乳剤などや、手軽なものでは、スプレー剤のベニカDスプレーが効果的です。
成虫を退治する方法は、石灰硫黄合剤かマシン油乳剤を冬期に散布することが効果的です。

カイガラムシ

他にも豊富にございます!

殺虫剤 殺菌剤