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砂利を整然と美しく保つには-グラベルフィックスプロ

雑草対策やお庭・アプローチの美観に砂利を敷いても、しばらく経つと飛び散ってしまうことがありませんか?
砂利はその上を歩いたり、風雨で動いてしまったりして自然に量が減ってしまうものです。こうなると見た目がさびしいだけでなく、雑草が隙間から生えてくるのでさらに見苦しくなります。
そんな時に便利なのが砂利地盤安定材『グラベルフィックスプロ』です。
この美しい道、舗装ではなくグラベルフィックスプロを使用した砂利道なのです。
砂利地盤安定材って、実際どういうもの? 砂利を何か接着剤のようなもので固めるということ?
いいえ、グラベルフィックスプロのスゴイところは、砂利を固めることなく安定させることなのです。
それってどういうもの???
百聞は一見に如かず。こういうものです。(砂利をちょっと入れて試しているところです)
ポリプロピレン製の、蜂の巣のような六角形の仕切りが連続した(ハニカム構造)シートです。
きれいな紙細工のように見えますが、砂を充填していない状態でも一立方メートル(平米)あたりの耐荷重がなんと約100tと大変丈夫。
ハニカム構造って、航空機やF1のレーシングカーにも使われていますよね。なんだか納得の頑丈さです。
グラベルフィックスプロを使って砂利を敷き詰めれば、その上を車が乗り入れしても大丈夫です。
(※施工する地盤によります。土の上に施工するだけでは車では沈んでしまいますので、場所にあった地盤調整をしてください)
グラベルフィックスプロはオランダ生まれで、太陽光発電やバイオマス電力を利用して製造されているエコ商品でもあります。
カットもカンタンなので、砂利敷きのアプローチ・庭・屋上庭園・駐車場など、様々な場所に使えます。
リーベのスタッフが実際に試してみました。
地面はあらかじめ整地しておきます。これは地面の種類や状態によって違いますが、今回は家の裏の狭い部分。土がむきだしなので、放っておくと雑草が生え、そのくせ身をかがめて除草するのには狭くて億劫な場所……あるあるですね。
糸ノコでさくさくカット。ちなみに裏面の不織布は雑草が生えてくるのを抑制する効果があります。
砕石(砂利)を充填します。3~16mm径の大きさの1種類、もしくは2種類の砕石を使用してください。
今回はお試しなのでこんな小さなスペースですが、実際は敷き詰める場所全体に、隙間が出ないようにしてください。
しっかり充填していきます。グラベルフィックスプロのふちが砂利よりも高いと劣化してしまうので、グラベルフィックスプロが見えなくなるように砂利を入れてください。
今回は個人宅の庭に施工してみたのですが、広い場所ほど向いているので、どちらかといえば法人様向けの商材ですね。我が家の庭が猫の額並みに狭いとか駐車場がないとかそんな個人的なことはおいといて……もちろん広いお庭や駐車場のある個人宅を美しく施工するのにも使われています。
特にお寺の境内などに好評だそうです。ハイヒールで普通の砂利の上を歩くのは本当に大変ですよね。
グラベルフィックスのメリット
・リフォームの時は砂利を除いて剥がすだけ!砂利はもちろん再利用できます。
・直射日光に晒さなければ劣化しにくいので、メンテナンス不要。長い目で見ればアスファルトやインターロッキングよりも安上がりになります。
・施工時の金具などが不要。
グラベルフィックスのデメリット
・砂利の音を軽減するので、防犯砂利には向きません。
・しっかり施工する必要があり、コストがかかるので、ご家庭の気軽な雑草対策というよりは法人・新築・リフォーム向けです。