慣らし運転の必要性
鋳物薪ストーブに使われている鋳は、急な加熱、冷却が得意ではありません。
特に新しい鋳物薪ストーブは、高温に対して馴染みがなく、いきなり高温まで温度を上昇させるとヒビの発生や割れる場合があります。
永くお使いいただく為に、初めて使用する時やシーズンの初めに使用する時は、「慣らし運転」を行ってください。
慣らし運転に必要なもの・手順
慣らし運転を行う前に、鋳物薪ストーブ用温度計をご用意ください。
鋳物薪ストーブ用温度計は、販売店にお問い合わせ下さい。
- 着火・消火の手順で薪に火を点けて下さい。
- 鋳物薪ストーブ用温度計を使用して、ストーブの温度が200℃前後になるように空気調整口を操作して火力を調整してください。
- 本体が冷えたことを確認し、この手順を2~3回繰り返してください。
※急な加熱・冷却を避け、穏やかな燃焼を心がけて下さい。
※薪は針葉樹よち広葉樹の方が、年商が穏やかでお勧めです。
着火・消火の手順
- 焚き口扉を開けて丸めた新聞紙を2~3個入れ、その上に細い薪、次にやや太めの薪を空気が通りやすいように組み上げてください。
- 空気調整口を全開にして下さい。
- バッフルを手前に引いてください。(バッフルが奥にあると、着火しにくくなる場合があります。)
- 火をつけて焚き口扉を閉めて下さい。
- 手順1で入れた薪が燃え始めたら太めの薪を追加し、空気調整口を捜査して火力を調整してください。
(初めてお使いになる時、ストーブ表面から「におい」と「煙」が出ますが、これは塗料にによるものです。 窓を開けて換気することをお勧めします。) - 薪を追加投入する場合は、すみやかに行ってください。
(焚き口扉を開ける際、煙の逆流により、煙が漏れることがあります。) - ご使用中は、1時間に1~2回換気して下さい。
- ご使用後は、空気調整口をすべて閉め、火種が完全に消えたことを確認して下さい。
※薪ストーブの機種によっては細部が異なる場合がありますが、基本的な流れは上記のとおりです。
灰の処理
- ストーブ内に溜まった灰はまだ熱を持っていますので、後始末をする際も充分に注意して下さい。
- 灰を入れる容器は、燃えない材質のバケツ等に入れ、蓋をして保管して下さい。
- ロストル(火床の下に敷く鉄の格子)の下に灰が溜まらないように毎日取り出してください。
灰はすべて取り除かず、少し残しておいて下さい。
次に使う時、直接本体を熱しない為本体は保護します。
(大量に灰が溜まるとロストル変形の原因になります。) - 灰は一般に「燃えないごみ」ですので、ゴミの回収に出される場合には、小分けにして袋に入れ、「燃えないごみ」の日に出してください。