丸太の先端をとがらせて杭にした円柱型の木材を「丸太杭(まるたくい)」と呼びます。
主に工事現場で土留めや地中基礎杭として利用される他、繋ぎ合わせて公園の花壇杭や木柵(フェンス)としての利用もされています。
ナチュラルな印象を与える丸太杭は、自然環境に溶け込み、多くの場所で親しまれ幅広い活躍を見せてくれます。
丸太杭・測量木杭の用途
ガーデニング - 木柵(フェンス)、植木支柱杭、花壇仕切り柵
ガーデニングに用いられる場合は、特に造園用杭と呼ばれています。
植木の支柱用杭として利用されたり、丸太を連ねて花壇にしたり、仕切り柵やロープ柵として利用されることもあります。
このように、アイディア次第で多用途に利用できるアイテムですが、ガーデニングに利用する場合、雨風に晒され、土にも面しているため、防腐加工されている杭や塗装された杭をお勧めします。
工事現場 - 建設工事の土留めや地中基礎杭
古くから、地盤補強のために丸太杭を用いる工法が存在していましたが、代替品が多く活用され、近年では丸太杭による事例は大きく減少していました。
しかし、東日本大震災をきっかけに、液状化現象による地盤沈下への対策として、いま改めて評価されているのです。
地盤に影響を与えることが少なく低コストな店が高い評価を得ています。
用途も汎用性が高く、施工現場の立ち入り進入防止柵や、建設現場で解体した建物を囲うために使うケースもあります。
公園 - 木柵(フェンス)、仕切り柵
公園でも丸太杭は幅広い用途に使用されています。
スギやヒノキの素朴な風合いや素材感は、周囲の緑や四季折々の風景と美しく調和し、心地よい空間を作り出します。
木の柵、柵の支柱や歩道の両脇などで丸太杭を見かけることが出来ます。
よく目にするのは木柵用途です。(歩道の両脇の通路区分け柵、危険な場所の目印柵など)
柵以外にも、土留めとして使用されることがあります。
植物園 - 木柵(フェンス)、植栽スペース、植物支柱
公園での利用と同様、柵としての機能を果たします。また、背の高い植物に、支柱として丸太杭を添えることもあります。
丸太杭を並べて囲み、植栽スペースを確保することも可能です。
無機質なコンクリートよりも、よりナチュラルな雰囲気をもたらします。
牧場 - 木柵(フェンス)、動物の飼育施設や納屋
丸太杭は、牧場の木柵にも使用されています。牛や馬等の家畜の体が当たっても、板と違い厚みがあるため、倒れにくい利点があります。
木柵以外にも、牧場施設や納屋等の保管施設の一部に丸太杭が利用されることがあります。
丸太杭・測量木杭の防腐加工方法
加圧式防腐注入
加圧式の防腐注入とは、木材の内部へ防腐防蟻の塗料を染み込ませる加工方法です。この加圧式の防腐注入加工により、表面に塗布する処理よりも耐久性が高まり、木材の防腐・防虫・防蟻の性能を向上させます。
[タナリスCYとは]
シプロコナゾールを主成分をする低毒性の加圧注入用木材防腐防蟻剤であり、環境にも考慮した防腐・防蟻剤です。
加工後の木材は緑色になります。処理済特有の色味であり、これにより、無処理の物との識別ができます。
塗布加工
加圧注入式とは違い、表面に塗布します。
加圧注入式と比べると防腐効果は劣りますが、こちらも塗布加工により、木材の耐久性を向上させます。
[クレオトップとは]
屋外の木製品用の防腐剤です。性状は油性で、防腐防虫効果があります。仕上がり後の木材は茶色になります。
クレオコートほどの強烈なにおいはありません。
丸太杭・測量木杭 ラインナップ
リーベでは、防腐加圧注入処理を施した【防腐丸太杭】と、測量木杭(素材)を取り扱っています。
【防腐丸太杭】は、木材を腐敗やシロアリなどの害虫から守り、耐久性を高めている為、公共事業、公園、ガーデニングなど様々な用途で安心してご使用いただけます。