リーベのバイヤーは20年前から毎月のように海外のウッドデッキ材工場に訪問し現地のスタッフと一緒にウッドデッキについて情報を仕入れています。
そのなかでいつも出る話といえば「世界の常識と違い、日本のウッドデッキ作りは非常識だ」という話題。 いったい何が非常識なのでしょうか?
ウッドデッキ製作についての世界の常識
海外でのウッドデッキの作り方
欧米でもウッドデッキ作りは盛んです。一般住宅だけでなく、商業施設やリゾート地などあらゆる場面でウッドデッキを見ることができます。
海外での一般的なウッドデッキは、表から見える<床材だけは>いい材料(イペ、ウリン、セランガンバツ)を使用するが
構造材(束材・角材・根太材)は安い材料を使用します。
→ 安い材でコストを抑える!(常識)
日本でのウッドデッキの作り方
一方で日本での作り方はどうでしょうか?基本的に柱~根太~床まですべてを同じ樹種で使います。
他の樹種を混ぜずに揃えて作りたいのが日本人の趣向なのだと思います。 構造など見えない部分は、安い材料を使っても良いともいます。
ハードウッドのブラジルピキアなら強度も十分です。
風通しがよく、ジメジメしていない場所なら木材はあまり劣化、腐食しません。
さらに柱にの下にゴムシートを敷くことで、さらに保護できます。
→ 無駄なコストをかけている!!(非常識)
安い基礎材を使った実例
実際にリーベのお客様がつくったウッドデッキです。
コスト削減のために構造材を安い材料にした案件を集めてみました。
Case1 床板イタウバ × 柱・根太イタウバ-フィエラ
![床板イタウバ × 柱・根太イタウバ-フィエラ]()
常識を裏付ける 世界のウッドデッキの輸入量
ハードウッド ウッドデッキ材のメイン供給国は、インドネシア、ブラジルです。
それぞれの国からアメリカ、ヨーロッパに大量に輸出されます。日本の輸入量の10倍程の購買です。購買をする木材は、高級材のイペ、アマゾンウリン、セランガンバツ、イタウバがメインです。何と、この4樹種は床材のみで輸出されるのです。
因みに、米国ではハードウッドの一番人気はイペです。欧州はセランガンバツが一番人気です。
構造材(束材・角材・根太材)についての世界の常識
では、アメリカやヨーロッパでは、どの束柱・大引・根太の樹種を使用しているのでしょうか。
- アメリカ
- 国産の防腐処理をした木材などを使用する
- ヨーロッパ
- 国産防腐処理木材や格安のハードウッド ピキアなどを使用
どのくらい安く済むか
ウッドデッキ作製時に使用する床材・束柱・大引・根太材の構成比率は下記の通りです。
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構造材の分約50%の材を安い材に変更するだけで全体のコストが削減できます。
たとえば構造材だけ半値の材に変更すると、全体では25%OFF!
全体で50万円掛かる材なら、およそ12.5万円も削減できるのです。
構造材におすすめの激安、格安のウッドデッキ木材
価格はイペに対して およそ半額以下!
似ている材同士を組み合わせましょう
床板と構造材の種類が違うと、見た目に差が出て違和感があるのでは?と心配な方もいらっしゃると思います。
ウッドデッキの王道「ウリン」によく似た「アマゾンウリン」は、色味が似ている材です。
以下の施工例はその「アマゾンウリン」を構造材に使用したコストカットの実例です。
![床・ウリン]()
床板と構造材の色の差もなく、自然な仕上がりです!
構造材アマゾンウリンは、ウリンより約1割安く購入できました。
世界の常識にトライ
西洋人は合理的な人種です。見えない部分になぜ、高いウッドデッキ材を使用するのか?
束柱・大引・根太などは安いハードウッド材やソフトウッドの防腐処理剤のウッドデッキ材なら耐用年数も十分だと。確かに、私達の経験則でも安いウッドデッキで基礎が腐ったと聞いたことがほぼありません。