日々ウッドデッキを活用していくうえで心配なのがメンテナンスの仕方や掃除についてです。
サビ、汚れ、ささくれ、退色などのお手入れ方法を様々な角度から説明します。
日常のお手入れ方法
日々のメンテナンスは軽いお掃除で十分です。ほうきでごみを払い、デッキブラシで水洗いすれば十分きれいになります。
バーベキューなどで床にこぼれた油や調味料などは、放置すると木に浸透してしまいます。すぐにさっと拭き取り、あとで洗剤を使って洗ってください。
こすっても落ちないような頑固な汚れは、高圧洗浄を使用すればかなりきれいになります。
ささくれ・トゲ・バリの対処法
ささくれについて
ハードウッドデッキ材
ささくれはウッドデッキ材の樹種により差があります。
人工木デッキ材
人工木デッキ材は木粉を使用しているため、ささくれはあまり出ません。しかし、人工木もささくれが全く出ないわけではありません。
例えば、樹脂製のビールケースがぼろぼろになっている光景を見たことはないでしょうか? 人工木デッキ材も、年数は分りませんが、当然ささくれがでてくると考えられます。
*人工木デッキ材が発売されてからの歴史が短いので、まだ確証には至りません。
ソフトウッドデッキ材
レッドシダー、SPFなどのソフトウッドは、木自体強くないのでささくれは出やすいです。
ささくれ・トゲ・バリの対処法
ささくれやトゲ、バリはサンダーや紙やすりを使って除去することができます。
サンダー
一番簡単なのが、電動サンダーです。気になる場所をサンダーがけすればすぐにささくれは取れます。
紙やすりは
- 荒い表面・塗装はがし
- :40番~100番
- 下処理、仕上げ材
- :100番~240番
(大凡のウッドデッキならこの番手で十分。) - 木材の艶出し、最終仕上げ
- :20番~800番
サンドペーパー
少量のささくれだけなら、サンドペーパーを使用します。さっとこするだけで、手作業でささくれ、バリを取れます。
とくにフェンスやウッドデッキの手すりはささくれが気になる場所ですので、滑らかにしておきましょう。
木工ボンドとマスキングテープ
大きなトゲの場合は、木工ボンドとマスキングテープで養生をし、トゲを対策します。
塗料
木部用の塗料を塗ることもささくれの防止になります。木材は紫外線を浴び続けることで劣化が進むため、クリアー以外のなるべく濃い色の塗料を塗り重ねると効果的です。
![ウッドステインプロ]()
おすすめの塗料は、ウッドステインプロです。
サビの対処法
![ウッドデッキのサビ]()
カビと勘違いしてあわてることがありますが、これは付着した金属粉の酸化による黒ずみである場合があり、薬品を利用して簡単に落とす事が出来ます。
![ウッドデッキのサビ]()
シュウ酸は粉末 50 グラムに対して 500cc の水道水で希釈してください。(10 倍希釈)
使用に際しては薬剤容器に記載されている注意事項に従ってお取り扱い下さい。
![ウッドデッキのサビ]()
絵筆で塗ると塗るとすぐに黒ずみが消えてゆきます。綺麗になったら、最後は薬剤が残らないように水道水できれいに洗い流してください。
退色のメンテナンス
施工直後はつやつやピカピカのウッドデッキも、一年も日光や風雨にさらされると徐々に退色(色が抜けていく)します。
イタウバ施工時![イタウバ施工時]()
一年後![イタウバ施工から一年後]()
色はシルバーグレーに退色しますが、欧米諸国ではこの退色したシルバーグレー色の方がむしろ好まれます。
とくにヨーロッパでは住宅も数百年のアンティークな家を好みますので、そういった傾向が強いのかもしれません。
退色した木部を塗装してきれいにする
手順1
床面をサンダー(やすり)掛けします。
ハードウッドは硬いため、80~100番くらい
のやすりがおすすめ。 Before![ウッドデッキ再塗装前]()
After![ウッドデッキ再塗装後]()
塗装をして見違えるほどきれいになりました!
まるで施工直後のようですね。
ウッドデッキのメンテナンスにおすすめの塗料
ウッドステインプロ
カラー・容量一覧はこちら
木の種類別おすすめカラー | | |
ブラウン色系(イタウバ、イペ等) | → | ウォールナット |
赤褐色系(ウリン、マニルカラ等) | → | チーク |
白色系(セランガンバツ、ひのきサイプレス、ベルダデッキ等) | → | ピニー |
ウッドデッキのメンテナンスについて
当社の社員の一人は、20年前にウッドデッキを作りました。
ハードウッド材のひのきサイプレスとイタウバを使っています。
ささくれやトゲも気になりません。
多少の劣化は感じますが、全く問題ないです。
下の画像のウッドデッキは塗装をしていません。シルバーグレーの色が大好きです。
3年毎に高圧洗浄で掃除をしています。
汚れを落とすと、元のデッキ材の風合いになります。
*注意:ソフトウッドを高圧洗浄機で洗浄すると、木材がえぐれることがあるのでご注意ください。
ハードウッド製ウッドデッキ・フェンスの経年変化と魅力