基礎はウッドデッキを支える意味でももちろん、基礎がしっかりしていないと床板を張った時に見た目が悪くなってしまうので、時間をかけてしっかり作っていく部分です。
ここでは、天然木・人工木に対応した基礎の説明、基礎作りに大事なポイントも盛り込んでいますので、DIYを始める前にぜひご一読ください。
基礎の作り方の流れ
1.雑草や石など取り除く
↓
2.地均し(地ならし)をする
↓
3.防草シートや砂利を敷き詰める
↓
4.束石を置く
基礎作り 用語
縄張り:
敷地のウッドデッキを設置する位置にビニール紐などを張る作業のこと。作業は、隅に地杭を打ち、そこにビニール紐を張って行う。
水盛り:
基準となる水平面を定めること。レベル出しともいう。
遣り方(やりかた):
ウッドデッキの中心線や水平線を設定するため、必要な箇所に杭を打ってつくる仮設物のこと。遣り方を用いた一連の作業を「遣り方を出す」という。
下地の準備:地ならし、地固め
地面の下地(土)は、砂利やモルタルで突き固めることが重要です。
地ならし・地固めが不足すると地盤沈下の原因になったり、ウッドデッキが傾いたりする危険がありますので、下地作りはしっかりと行ってください。
地面が軟弱な場合や、より強固な下地にしたい場合は、割栗石(わりぐり石)を使うのがオススメです。
基礎石の設置
地固めをし、束石(コンクリート平板・ピンコロ)を並べます。 束石は、羽子板付きの物を使用すると施工が簡単です。
地盤が軟弱な場合は、モルタルを使用してください。地盤が固い場合は砕石・砂利のみで問題ありません。
*DIYの方々は、地固めの道具は持っていないかもしれません。 その場合は、束石をやや高い場所から落とす、90角の柱を使って突くなどすれば、転圧の道具が無くても固い基礎になります。
ウッドデッキ制作動画 束石の設置をご覧ください>>(外部サイトにリンクします)
ウッドデッキ基礎におすすめの基礎石
配置と水平
羽子板束石を仮置きしたら水糸を張ると作り方が簡単になります。 正確な水平を出す事がウッドデッキ作りには欠かせません。
水平は、転圧した土の上に敷く砕石の量で調整をすると楽です。
また、羽子板土台でゴムシートを使用して水平も出せます。
コンクリート土間ならば、ゴムシートと羽子板束石を置くだけです。
サンドイッチ工法ならば、根太で水平を調整できますので、厳密に水平出しをしなくても問題ないです。
~ 参考知識 ~
サンドイッチ工法:束柱と呼ばれる短い柱を挟むようにして、2本の根太をビス止めする工法。
伝統的な「水平」の出し方
透明なホースに水をいれて、水平を図りたい部分の両端にこの印を当ててみます。 もし印よりも水が下になっている場合は、低いということになります。
決めた位置に水糸を張りそれを基準に作成しますが、この方法だと二人の人間が必要で、移動させると水位が変わってしまうので、昔ながらの水盛り缶を使用する方法もあります。
道具
水糸、水平器、透明ホース
アルミ水平器も重宝します。ウッドデッキを作る際の必須アイテム。
アルミ水平器は長さ 500mm 程度の製品をお勧めします。
大引き工法でウッドデッキを作る場合
大引き工法とは、束柱の上に90×90mmの角材サイズを根太(この場合「大引」と言う)として使用して、ウッドデッキの床材張りをする方法です。 構造が簡単で、角材を置くだけの構造・工法なのがメリットです。
水平が取れれば、その上から床板を張っていけます。
羽子板付きの束石に90角を大引置きをし、羽子板と90角をビスで連結します。 その90角の上に床材を留めて完成です。
大引き工法は簡単な施行方法ですが、デメリットとして完全に水平を取る必要があります。 水平が取れたコンクリート下地であれば良いのですが、そうでない場合は完全に水平が取れていないと大引や床板も水平にならず、仕上がりに影響します。
~ 人工木のウッドデッキの場合 ~
基礎工事はハードウッドと同じです。
違いは、基本、人工木ウッドデッキは、鋼製束、プラ束を使います。
根太はアルミ根太もよく使われます。
ウッドデッキ基礎作り 関連アイテム
施工例
鋼製束・プラ束の基礎 施工写真
大引き工法・サンドイッチ工法 施工写真
大引き工法
サンドイッチ工法、はさみ束工法
ハードウッド基礎作りの工法 施工事例
基礎作り 材料費の目安
主要な材の参考立米(m
3)価格:
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